三浦半島からのパール富士、月が富士山に接する直前のショットです。
ヌケが良く、富士山も月もクッキリとした最高の条件でした。
日の出の時間の関係から、富士山や箱根の山が赤く染まり、
海はまだ日が当たっていない状態になっています。
そしてビーナスベルトで染められた赤い空に、
一緒に赤く色づいた少し赤い月が浮かびます。
夜明けの月の存在感はなんともいえない輝きです。
真夜中の煌々と光る満月とも違うし、
昼間にポツンとある白い月とも違います。
夜明けの月は、空よりもわずかに明るく、
独特の存在感と妙な現実味を持って、そこに浮いているのです。
まるで合成で取ってつけたような嘘みたいな光景。
月の明るさ、空の明るさ、富士山の明るさ、前景の明るさと
それぞれ光の絶妙な折り合いがあり、
1枚の写真に収めようとしてもなかなかリアリティが伝わらないものですが、
肉眼で見るとこのウソのような光景が目の前に実際に存在します。
パール富士を撮影の際は、ぜひ肉眼でも楽しむことを頭に置いておいてほしいです。
アップロード日: 2016年1月25日
自己評価: