山中湖村より望む紅富士です。
とても美しい色に染め上げられた富士山は美しかったのですが、
当初狙っていた写真とは異なり、無念の撮影でした。
2日前に、2月としては異例の暖かい嵐が去り、
富士山の雪が7合目あたりまで溶けてしまう異常事態。
それから風向きが北に変わり、湿った空気は雪を降らせました。
この雪での「雪景色」を期待して撮影に出ました。
確かに雪が降ったことは確認できたので割りと期待していたのですが、
山梨に入ってみてもあまり雪の白さはなかった。
降雪量も少なく、木への着雪も非常に少ないタイプの雪でした。
そうはいっても山に登れば分からない!と思い、この日は三つ峠へ登山するつもりでした。
ところが麓の富士吉田市から三つ峠に向けて写真を撮ってみると、
全く山は白くもなんともない事が判明してしまい、意気消沈。
ここがダメなら他に雪景色が期待できそうな場所もなく、
行き場をなくしてさまようように、花の都公園に到着。
前景の木々にわずかに雪が乗っていますが、言われなければ分からないほど微々たるもの。
それでも澄み切った空気に潤いのある色が美しく、夜明けの富士山が私を呼び出してくれました。
期待の雪景色ではありませんでしたが、紅富士はこの上ない美しさに。
願わくば、雪景色を前景にこの紅富士を撮りたかった。
アップロード日: 2016年2月16日