赤富士と月、そして朝焼けと揃った見事なシチュエーションでした。
月の位置が山頂ではないですが、広義にはパール富士と言って良いでしょう。
この日、月が山頂に落ちてくるエリアにはあまり富士山が見えるポイントが存在せず、
少々ずれた位置でも良いのでパール富士を狙うことにしました。
山中湖湖岸だと山頂やや左寄りの位置に落ちてくるので、
そちらのポイントにはカメラマンがけっこう集まっていました。
私もギリギリまで山中湖で撮影していましたが、
日の出の直前に花の都公園まで移動し、こちらではただ一人での撮影。
湿度が高く雲が出やすい時期でもあるので、
赤富士がこれだけ染まってくれたのは、条件は良い方でしょう。
この赤富士と月はなかなか撮れるものではありません。
今年は例年より1ヶ月ほど雪融けが早いため、ほとんど夏富士。
でも実際は6月初旬というのがなんとも不思議。
中途半端に雪が残った富士山は「汚くて嫌だ」と言う人もいますが、
これも富士山の一つの表情として、私は好きです。
望遠で切り取ると繊細な富士の表情が見えてきます。
なかなか貴重な条件で撮れたので、撮影満足度は高かったのですが、
どうも写真作品として見るとインパクトに欠ける印象があり、難しく思いました。
アップロード日: 2015年6月16日