河口湖の桜と富士山の、日本らしい光景。
私の代表作のうちのひとつで、名刺の裏側の絵柄にも使用していたことがあります。
とにかくこの日は「好条件だった」の一言でしょう。
満開の桜と青空、そして逆さ富士も見事でした。
しかしこの一枚も「狙った」ものではなく、偶然撮れたようなものです。
そもそも、この日は雲海を狙って新道峠に行っていました。
ところが天気が悪く一向に富士山が見えないため、夜明け前に下山。
ちょうど桜が満開だった河口湖周辺は、日の出前からスタンバイするカメラマンで溢れていました。
元々、桜など撮る気がなかった私も、なんとなく人が集まっているところで日の出を待つことに。
そしていよいよ日が出ると、見事に桜に日が入って撮影タイムに突入。
構図の正解もわからず、とにかくいろいろなバリエーションで撮影しました。
そのうちの一枚が、これでした。
せっかく出ている逆さ富士を外したカットもたくさん撮っていて、
当時はまだまだ腕がなかったものだと思います。
良い一枚が撮れていて良かった。
そしてこの桜の木は、翌年から花付きが悪くなってしまい、また枝ぶりも変わってきています。
この時がベストの条件だったのではないでしょうか。
ちなみにこの写真の色味は、ある程度弄っています。
ソメイヨシノは実際はこんなピンク色をしていません。
ある意味、絵画的で、印象的になるように仕上がっています。
アップロード日: 2016年8月2日