2/7 雪上がりの細月と忍野周遊[後編~忍野雪景色と山麓周遊]

前編より続きます。

本栖湖で夜明けの三日月を撮影すると、次は順光側へ回って雪景色を撮影することにします。

絶景ちゃんライブカメラで木々が白いのをチェックしていました。

本栖湖の御来光も久々に撮りたかったですが、雪景色のほうが貴重ですからね!

今日は「月撮り」と「雪景色」の二本立てで、どちらか外れてもどちらか撮れればいいなというつもりで来ました。


正直なところ、木々への着雪はあまりしていないかと思っていましたが、予想外に白かったです。

寒すぎると雪は乾燥して固くなり、木に付きにくいことも多いのですが、
今年は”暖冬”と言われ気温が比較的高い日が多いので、2月になっても着雪が良いのかもしれません。


本栖湖から急いで移動していると、その間に日が昇って富士山は紅富士に染まりました。

それが今日はなんとも強烈で色が濃厚!こんな濃厚な紅富士は数ヶ月は見ていなかったような。
強烈な北風の影響か、雨上がりの効果か、よくわかりませんが本当に美しい。

こんなことならもっと早く移動してどこかで撮りたかった。
綺麗な富士山は本当に突然やってきます。
常に狙っていないと、最高の一瞬には出会えない。

富士吉田まで来るとようやく富士山は順光となるので、光の当たった富士山を撮影できます。

雪景色を撮るならもう少し日が上がってからでOKなので、富士吉田に寄り道していきます。
富士吉田市・農村公園から望む富士山
07:05、紅富士のピークは過ぎてしまいましたが、まだ暖色系の色が残る朝の富士山。

太陽の昇る角度がちょうど良いのだと思いますが、PLフィルタも効きすぎて空の色の濃いこと。

ヌケが良く、角度が90度に近い場合は、PLフィルタが効きすぎて空が真っ黒になってしまう場合があります。
そういうときは少し効果を緩めると良いです。

空気が澄んでいるということは、空に光を反射する物体が少ないということです。
こんなにクリアーな空は久しぶりですね。

もう少し日が昇ると、コントラストもやや落ち着いてきて、爽やかな朝の風景になってきます。
前景の田園地帯も連日の降雪で真っ白になっています。
ただし木々への着雪は見ての通り、あまりありません。
富士吉田市・農村公園から望む冬の富士山
周辺の道路も除雪が入っておらず、ギリギリの走行でした(^_^;)

まあそれにしても鮮やかで強烈な富士山だこと。

最近、ただただ富士山がよく見える場所が気に入っています。
雪が多いとか少ないとか、光の当たり方がどうだとか、いろいろ細かい表情をじっくり観察したくなります。

「写真が好き」なんじゃなくて、「富士山が好き」ってやつです。
これが私が憧れている大山行男氏のスピリットですね。
富士山は必ずしも綺麗じゃないっていうあたりも。


さてここで振り返ると、背後には三ツ峠山が真っ白な輝きを…
富士吉田市から望む三ツ峠山
雪が降ればみなあそこを目指すという山ですが、まさか昨晩の雪でここまで白くなるとは。

場所によって雪は付いたり付いていなかったりで判断は非常に難しく、
風向きや標高による気温・湿度の違いによっても変わってくるようです。
綺麗な雪景色を撮りたかったら、本当に雪が降るたびに撮りに行くしかない!といった感じです。

真っ白な三つ峠にこれから登ろうかとも思いましたが、
時間的にも厳しいだろうと、諦めて忍野へ向かいます。

(結局この日は、2人の知人が三つ峠に行っていました)


忍野村に入るとやはり予報通り風がややあり、木々に乗った雪がさっそく舞って落ちてきている様子。
雪景色の撮影は時間との戦い。

それにしても木々への着雪の状態は70点くらいといったところか。
よく乗っている木もあればそうでない木も。
細い枝にはなかなか雪が乗らないようですね。

どこで撮ろうかあまり決めておらず、忍野村を走る。

絶好の雪ではないので、力を抜いて適当に回ってみることにします。

まずは定番の?鱒の家に入ります。
管理者がいないようで、お金払わずに済むか?なんて思ったら、やっぱり駐車場代300円徴収されました。
ここの管理人は除雪車や原付バイクに乗って追いかけてきますよ(笑)
忍野村・鱒の家から望む雪景色と富士山

ここも何年か前に庭園への入口ゲートが作られ、中の様子も変わってしまい。
富士山の手前の木々も成長しているでしょう。
展望はどんどん悪くなっていると思われます。

なかなか”コレ”という良い構図で撮れるポイントがないのですが、
今日に関しては、ちょっと特別。

先日の大雪を除雪した雪の山ができており、その後の冷え込みで雪山はカチコチです。
その雪山の上に乗ると、いつもとは少し違う景色が。
忍野村・鱒の家から望む雪景色と富士山

ご覧のとおり細い枝は黒く雪がありませんが、茅葺き屋根や庭園の植木には雪が乗っているので、ある程度作画できますね。
来てよかった。

今回は機動性を重視し、三脚も使わずにスナップ的にバシャバシャといろいろ撮っていきます。

雪景色は時間との勝負!雪が溶ける前にいくつかのポイントを散策しました。
忍野村より望む富士山と雪景色
藻の張った池と雪景色。
以前は藻がなく撮れたので”消えた絶景”かもしれませんが、
この真冬に鮮やかな緑色が見られるのは逆に新鮮。
青・白・緑の新たなコントラストが…

池の水は流れがあり、温かいので上に雪が積りません。
ご覧のとおり木々への着雪はいまひとつです。

忍野村より望む雪景色と富士山
やはり忍野村といえば雪景色でしょうか。
よくマッチする場所が多いです。

こちらの池は以前、凍結して上に雪が乗っている様子を見たことがありましたが、
今回はこの真冬にも関わらず美しい水面を見ることができました。

先ほどの浅い池でさえ凍らないことを考えると、
どこからか温かい水が供給され、水が循環していると推測されますね。

風も落ち着いてきていて、逆さ富士が非常に美しかった。
波を立てるのは、水面を泳ぐカモ。

続いてはこちらの川で。
忍野村・新名庄川・お宮橋から望む富士山と雪景色

綺麗な景色ですが、近年は木の枝が伸びてきて富士山が非常に窮屈です。
また左右にも民家があり難しい撮影ポイントです。
神経質な方にはオススメできませんね(笑)

春には両岸を賑わす桜の木の着雪は少なく、既にだいぶ雪が落ちてしまったよう。
ちょっと見応えに欠けます。


忍野八海のど真ん中、ここにも立ち寄りましたが、相変わらず中国人の声しか聞こえてこない観光地です。
忍野八海から望む富士山

なんといいますか、私は元々観光地には興味がないので他人事ではありますが、
日本の原風景を残すようなこういった場所で、中国語しか聞こえてこないっていうのはどうなんでしょう。
ここ、中国ですか?


そして最後にこちら。榛の木林民俗資料館(ハンノキ資料館)。
忍野村・榛の木林民俗資料館から望む富士山と雪景色

ここはAM9時になるまで中に入れないので、10分ほど前からスタンバイして待ちます。
雪が溶けては絵にならないので、雪解けの時間との勝負となります。

しかしこの日は除雪に追われていたのか?スタッフがなかなか開門してくれず、
外で待つカメラマン達から非難轟々。

9時を5分ほど過ぎて、ようやく中に入ることができました。
入場料300円ですが、景色はいいですね。
余計な人工物もほとんど気にならず、忍野らしい光景です。

前にも一度入ったことがありましたが、その時は曇り空で、
今回は初めて青空での撮影でした。
一度は撮っておかないと(^_^)

やはり木々への着雪はイマイチで白さがありませんが、
屋根にさえ雪が乗っていれば悪くないでしょう。

富士山左側には勢いのある雲が湧いており、
本当はもっと静かな青空を撮りたかったのですが、これくらいなら許容範囲としましょう。

何度か撮影していれば、次に来たときはよりスムーズに行動できますし。
また近くに来たときには立ち寄ってみましょう。

雲の動きや日当たりの様子も見ながら、展望台の下でもいろいろな構図で撮影して楽しみました。
帰る頃には、2番めの茅葺屋根の上の雪がだいぶ溶けていまししたよ。
やはり時間勝負ですね。10時前の様子です。
忍野村・ハンノキ資料館より望む富士山と雪景色



さてこれにて撮影終了かと思いましたが、社友に会うため鳴沢村まで移動。

狙いはこちらの”銀富士”であります。
鳴沢村より望む銀富士

雪の斜面に太陽光が反射して鈍く輝く現象。
私が「銀富士」と名付けて呼んでいます。

現地に到着すると、なにやらPENTAX 645Zに望遠レンズをつけて連続撮影している1台のカメラが。

隣には車が…ん~これは大山行男氏で間違いないだろう。
しかし、本人不在(笑)
超高級カメラをジッツォ三脚に乗せたまま置いていくとは、すごい度胸であります(笑)

しばらくするとコンビニで買物をした大山氏が戻ってきた。
去年の春に一緒に食事をして以来だろうか。

恐縮ながら少し仲良くさせて頂いております。
富士山界の”レジェンド”は、気さくで気取らない素敵な人。
まさに私の理想のようなプロカメラマンです。

撮影の合間にいろいろとお話をさせていただき、しばらくしたら場所移動。
大御所を残してその場をさります。

同じく鳴沢村の別ポイントで再び「銀富士」を狙うも、
思ったほどの輝きが出ず微妙な展開。

逆光の照り返しを望むには、もっと反射率の高い「氷」のような状態になっていないとダメで、
新雪では微妙なのかもしれない、と話していました。

また太陽の高度も関係しているでしょうから、時期的には太陽高度が低い12月や1月のほうが理想的かもしれません。
まだまだ研究は続きます。

そもそもこの「銀富士」というシーンは、ほとんど撮る人がいないマニアックな富士の姿です。
この富士山の姿を追い始めたのは、紛れもなく大山行男作品をいくつも見てきたからであって。
完全に影響されてるなぁ、と改めて思った次第です。

そんな大山氏とまた話せて良かった。

富士山はこの後雲がどんどんと増えて隠れてしまい、撮影は終了となりました。
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