西側からのいわゆる「昇るダイヤモンド富士」は
朝霧高原や田貫湖で撮影されることがほとんどで、
その背後となると山深い地域ばかりとなるため撮影者はほとんどいません。
いつかこちらのエリアからダイヤモンド富士を撮影したいと考えたのは1~2年ほど前だったでしょうか。
タイミングは年に数回しかないため、ピンポイントで天気と予定を合わせて行かなければなりません。
富士山からなるべく離れることで太陽は相対的に大きく写り、
キラリと輝くダイヤモンド富士とはまた別の味が出ます。
ということでついに撮影できたのがこの一枚。
富士山まで約70kmの昇るダイヤモンド富士です。
気象条件や標高の影響もあり、思ったより太陽の輝きが強く出ました。
露出を抑えてなんとかぼんやりと太陽の丸い輪郭をとらえます。
人もなかなか踏み入らない、自分もなかなか訪れないこの奥地で撮影された
ダイヤモンド富士は正に新たな宝石の「発掘」でした。
おおよそ狙い通りの一枚が撮れたため、初日で撮影は終了。
長ければ3日ほどこの山域に篭もろうかと思いましたが、
無理せず翌日は別ポイントへ移動です。
アップロード日: 2015年7月28日