夕暮れの港を前景に、遠く佇む富士の風景。
なんとも優しげな夏の光景でした。
最近よく考えていること、それは、
「富士山の写真を撮ること」と「富士山のある風景を撮ること」の違い。
似ているようで、よく考えてみれば違うとも言えるこの2つの考え方。
風景写真なのか富士山写真なのか。
どちらかと言えば「富士山そのもの」を追いかけていた私にとって、
こうした「富士山のある光景」を撮ることはちょっと新しい挑戦。
環境の変化、心境の変化があって、今回は積極的にチャレンジしてみました。
富士山そのものの魅力を伝えるのではなく、
富士山を取り入れて「写真として魅せるものを」と。
今までも、結果的にそういう写真が撮れたことはあったかもしれませんが、
今回のようにしっかり完成図を先に描いて撮影に出たのは実は初めてだったかもしれません。
やはり、そういう狙いがあって撮っただけあって、作品として面白味のあるものが出来上がりました。
気象条件的には、湿度のある空気で空には色が出やすく、
またわずか一筋ですが上空に浮かんだ雲があるとないとでは大違い、
見事に空を引き締める効果を果たしてくれました。
アップロード日: 2015年7月22日




