4/3 「富士山と虹」をなんとか撮影
桜を撮りたくて出てきたものの、春の気まぐれな天気に振り回されてクタクタ。
ろくに作品も撮れずに、神奈川の自宅に帰る途中だった…
かなり曇りがちな空でしたが、明るくなる空の下、なんとか富士山のお顔を拝見。
ちょうど山中湖を通りかかるところだったので、「1枚撮ってみるか」と撮影。
ファーストショットこんな感じ。
しかしもう2枚ほど撮っているうちにすぐに富士山は隠れてしまいました。
こんどはパノラマ台まで上がると、再び富士山が見えてきます。
吊るし雲が浮かんでいます。朝焼けに染まり始めたところ。
ちょっとゴチャゴチャしてますが、なかなかキュートな吊るし雲です。
どうも左の黒い雲が邪魔するので、再び湖畔に戻ってみることにします。
平野に来ますがまだ左側が邪魔。
長池方面へ。お、ちょっと雲の形が面白いぞ!
モコっとして面白いですね。しかしゴチャゴチャしてます。
ようやくちょっとスッキリ。吊るし雲がお団子状になって今にも落ちてきそう!
どうもイマイチ綺麗な形ではないのですが、ただの雲ではなく、やはり「吊るし雲」なんだなと言えます。
風の下流方向で形を変えています。
またちょっと面白い形に!二重、三重にも見えますし、横を向いたドラゴンの顔にも見えます。
2つのかたまりに分かれました。
更に時間が経つと細かく分裂!おもしろいですねー。
しかしいずれにしても富士山がこんな状態では作品にならない。
すっかり空も青くなり綺麗な色が撮れたので、そろそろ撤収です。
…と思ったら!
なんと虹が出ています!まだ帰してくれない!?
これは貴重なので追いかけます。
三度湖畔へ。
チョット富士山がしょぼいですが、湖から、富士山の麓から立ち上がる虹が素晴らしい!
湖畔は雨が降っています。パラパラと細かい粒が打ち付けてくる。その中で撮影です。
雨の中で富士山を撮るのは2回目かな…
虹が濃くなり、副虹も出てきましたよ!2本の虹の間にある富士山。
う~んしかし、富士山にまとわりついた雲は濃くなる一方。
手前もなかなかスッキリしそうもありません。
なかなか状況が良くはならず、しばらくするとついに富士山が隠れてしまい終了。
おわり〜。 pic.twitter.com/vW2DFwR5e1
— 富士山写真家 オイ (@fujitomo_oi) April 2, 2015
ようやく撤収か…と思ったらまだ帰してくれない(^_^;)!
今度は三度パノラマ台から、虹が素晴らしいアーチをみせてくれる!
こんなに綺麗な虹は見たことがないです。ものすごい明るさの虹です。
なかなかこういう開けた景色のところで虹を見るチャンスはありませんね!とても貴重なタイミングに居合わせました。
いろいろな巡り合わせがあってのこと。
相変わらず雨が降っている中、風はどんどん強くなり爆風に。立っているとよろめいてしまうほどです。
その中で消えない虹。
ちょうど自分の背後までが曇っていて、自分より前は晴れている状況。
そして強風で雨粒が飛んでくるので、虹が見えているようです。地形が起こすマジック。
それにしても斜めに降り注ぐ雨粒は、虹を作って遊ぼうと、ホースで水を巻いているのと似た雰囲気でした。
まさに虹のトンネル。せっかくなのでいろいろな構図で遊んでみます。富士山はいないんだけども…
いつまでも消えぬ虹。貴重なシチュエーションと思うとなかなか帰れません。
富士山以外の被写体にここまで夢中になるのはなかなかないことです。
あまりにも綺麗で、寄りたくなります。
虹は太陽の逆側に見える性質上、太陽が高くなってくるとどんどん地面に近づいていきます。 虹はどこに見えるのか?って話ですが、水分のあるところに反射して見えます。
だから、木の手前にも雨が降ってるので、木の手前にも見えます。
ついに虹が低くなり、木に被ってきたところで撮影終了とします。あーつかれた。
そういえば、虹に対してPLフィルタを使用する実験もしました。なかなかできないと思い。
結論から言うと、PLフィルタで虹を濃く出すこともできるし、虹を消すこともできるようでした。
雨の中の撮影であまり集中できませんでしたが…
PLフィルタを上手く調整すると、なしの場合より鮮やかになったように感じました。
太陽に対しての角度が縦方向にあるので、多少空に対して効いたか?
虹を消したバージョン。アーチが大きい場合、全体を消すことができず、片側だけを消しました。
反対サイドを消したバージョン。
というお遊びもやってみました。
富士山撮影条件としてはイマイチだったものの、妙な天気で貴重な体験ができました。
Posted at 2015.04.03
Updated at 2015.04.03