10月に入った、秋の山中湖での夜明けのシーン。
9月末に少し冠雪があり、甲府気象台からは観測されず”初雪化粧”など呼ばれていましたが、
1日程度ですっかり溶けてしまい再び赤い山肌の富士山となっています。
この日は台風一過で、空の様子が気になっていました。
日本海を足早に通過していった台風、前夜に雨が上がりスッキリした様子でした。
台風が北の方へ抜けていくとあまり良くないパターンが多いのですが、
今回はなんとか三陸沖あたりに抜け、また高気圧の影響か比較的北寄りの風でした。
これは朝焼けのパターンもあるなぁということで出動したところ、
夜明けの始まりの頃から遠くの雲は真っ赤に見えました。
1焼けの時間は光が弱いのですが、よほど条件が良かったのかかなり鮮明な赤色でした。
その光が順光側の空にもしっかり回ってきて、富士山上空は美しい色に。
それがこのシーンでした。
しかし2焼けの強烈な朝焼けや赤富士が本番と構え、
その時をじっと待っていたのですが、待てど暮らせど雲は染まらず。
1焼けがこんなにも素晴らしい色に染まったにも関わらず、
2焼けが全くの不発という珍しいケースとなりました。
ちょうど日が出てくる頃に雲が増えたのかもしれません。
台風の影響で空の変化が激しく、ちょっと期待通りにはいかない展開でした。
それでもなんとか1焼けの1枚だけは撮れて良かった。
この朝は南側の雲がよく染まっていたため、北や北西からの朝焼けがベストだったようです。
アップロード日: 2016年10月6日