どうも天気予報が思わしくはないものの、頑張って撮影に出たところ、
良い光景に出逢うことができました。

前日は雨の中を4時間も歩いたばかりだったので、かなりの疲労の中でしたが、
再び向かったのはまたも山…

天気予報では「曇り」と出ていましたが、富士山写真家には嬉しい天気です!
ようは、曇というのは雲海かもしれないのです。
雲海の上に富士山が出ているかどうか?天気予報はそんなことは教えてくれません。
長年の経験と勘を頼りに行くのです。

この日は朝方に寒冷前線が北から下りてきてちょっと荒れそうな気がしましたが、その通り。
朝方まで雲が暴れて大変な状況でした。

夜中の3時前に撮影ポイントに到着したものの、あたりは霧が立ち込めて何も見えない状況。

前日の撮影の疲れをかなり引きずっており、精神的にもクタクタ…

真っ暗な霧の中、レジャーシートを広げてしばらく寝ました。

空を見上げると、ときどきオリオン座が見えるのですが、富士山は全く見えません。

こりゃダメだ!今日は早くおうちの布団で寝たい…

そんなことを思って、珍しく暗いうちに下山を決意しました。

ところがなんということでしょう、濃霧で道がわからなくなり、プチ遭難(笑)

何度も来ているこの山で遭難なんて!!山は侮れません。

もうすぐ夜が明ければ確実に登山道に復帰できるでしょうから、
さほど心配はしていませんでしたが、完全に迷子です。

さあ朝までどうしよう?と山の中をさまよっていたところ、
何やら霧が薄くなってきたようす。

さて富士山は!?と見てみると、山小屋の明かりが見え、雲海の上に浮かぶ富士山が確認できました!!

これは撮影チャンス!!
帰ろうと思った自分がバカでした。

霧が晴れたところでようやく登山道を見つけて、慌てて先ほどの撮影ポイントまで引き返し、スタンバイ。

夜が明け始める山の向こうに、北風により激しく流れる滝雲を確認。

この疲れきった状況の中で、的確に計算されたシャッター速度4分!
どうだ!!

懇親の1カット。

ブルーアワーに佇む夏富士と、滝雲の美しい流れを表現できました。

前日の雨の山行から、2連敗を免れて、なんとか戦利品を持ち帰ることができました。とほほ。

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アップロード日: 2014年9月7日

自己評価: ★★★★☆

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