美瑛町「哲学の木」伐採 富士山写真家として思うこと…

こんにちは、富士山写真家 オイです。


今日、Twitterを見ていたら、北海道の写真スポットである「哲学の木」が伐採され、
撮影ポイントが消滅してしまったという話を目にしました。

調べてみるとヤフーニュースにもしっかりと掲載されていました。
【「哲学の木」は、なぜ倒れたのか 理由を知る写真家が語った悲しい現実】
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6192528


私は北海道には中学生の頃に1度しか行ったことがないし、美瑛町を訪れたこともありません。
しかし、「哲学の木」は写真家にも人気で、名前だけは知っているポイントでした。


私も日頃から撮影ポイントを周り、写真を撮り続けている人間として、
昨今のカメラ人気とマナー、環境問題については良く考えさせられます。


そこで私の考えをTwitterで述べましたので、ここにまとめておきたいと思います。


結論から言うと、「マナー良く撮影しよう」というのは素晴らしい動きだと思うのですが、
そもそもいくら全員がマナーが良かったとしても、人がたくさん訪れるからには、必ずその土地に負荷がかかります。

根本的には、「人が集まらないようにするのが、本当は一番優しい」と思うのです。


整備されていない土地では駐車スペースも少ないor無かったりしますし、
人が集まればベストポジションを巡って争いが起きてもおかしくありません。


昔はこういった問題が起こりづらかったのは、インターネットがなかったからです。

インターネットが登場し、SNSが普及し、そしてカメラの性能が向上して誰でも綺麗な写真が撮れる時代になりました。


「ここは良いスポットだ!」と一度誰かが言い始めると、一瞬にして世界中に情報が拡散して、
そのスポットに多数の人が押し寄せる自体が起こり得ます。

様々な理由から、そうならない場所もあるでしょうが、そうなる場所もあります。

あなたの「絶景ポイントを見つけました」の一言で、最終的にそのポイントを破壊してしまう可能性は、ゼロではないということです。


もちろん、綺麗な写真を共有したり、撮影のエピソードを話したりしたくなるのは、人間として当然のことです。

しかしインターネット・SNSの時代では、それが命取りになって状況が悪い方向に向かうことも・・・


発信することは自由であるので、誰も「ダメ」とは言うことはできませんが、
情報を発信することのリスクがあることを、全てのカメラマンは少しは頭に入れておいて欲しいというのが、私の願いです。

自然は、静かなのが一番自然らしいじゃないですか。

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